軽井沢・熱海の別荘建築といえばアトリエ137

建築家インタビュー 01 セカンドハウスのある暮らし

セカンドハウス、週末住宅~それよりも一歩進んで、実際に移住される方も多いと伺います。
アトリエ137では、そういう方々の家をよく手がけているそうですが、
どのような方が多いのですか?

一歩?二歩も、三歩も(笑)
ごくごく普通の、一般のかたです。特別な思想があるとか、そういうことはありません(笑)
転勤などがひとつのきっかけになって、実際にその場所で暮らしてみて、その場所を気に入って、いよいよ「家を建てよう」と決断される方が多いと思います。
いきなりという方は少ないですね。
もちろんコンクリートジャングルから離れて、自然のなかでゆったり過ごしたいというのは皆さん共通だと思います。

「転勤などによって、勤務先が移住先になる」ことはイメージできますが、
軽井沢や熱海に移住しても、職場は東京で新幹線通勤されているかたも多いと伺います。
家を建てるとき、土地選びはとても重要だと思いますが、それも移住先となると、
かなり難しい印象を受けますが・・

ほんとですね。土地選びだけでも難しいのに、移住なんて・・職場が都内となると、なおさら大きな決断です。交通の便も重要でしょうし。
そういう意味で、軽井沢や熱海というのは新幹線で1時間ですから通勤を考えても理想的です。在来線でも1時間電車に揺られることを思えば、そのほうが楽と考えるのも分かるような気はします。帰ってくれば、あの気持ちのよい環境が待っていますし。
ただ終電が早いとか、ひと駅がロングスパンですから、ここは気をつけないといけません。ちょっとお酒を飲んで、いい気持ちで乗り過ごすと、かなり遠くへ(笑)

・・確かに(笑)
皆さんが移住先を選ぶポイントって、鈴木さんはどのように感じていらっしゃいますか?

転勤などで勤務先がという方は、そこでの暮らしの経験がありますので、運というか、めぐり合わせ、出会いということなのでしょうけど。
いろいろな方がいらっしゃいますが、例えば・・
スイスから帰国して、同じような環境で暮らしたいということで、軽井沢へ移住を決断されて、新幹線通勤をされているかたがいらっしゃいます。でも、相当な寒がり(笑)
もともとは移住を視野に入れながら、週末住宅をメインにしつつ、都内に「平日住宅」?(笑)を借りて、時期をみて移住しようと二段階方式でお考えだったのですが、家ができてきたら、「引越しちゃおう」ということになって、そのまま移住してしまいました。

.いきなり?!かなり勇気がいりますね・・

Aスイスのような環境で過ごした経験があって、軽井沢のような自然環境には理解もありましたので、踏み出しやすかったかもしれませんね。もともと近い将来に移住することを考えていらっしゃいましたし。
新幹線通勤できる職場の環境が整っていたことも大きいと思いますし、お子さんが小さかったこともあって、自然の豊かなところで子育てをという思いも強かったかもしれません。

子育ても大きな理由なのでしょうか?

そういう面はあると思います。東京だと、小学校からお受験みたい環境もありますし、子どもたちが自由に遊べるところも少なく、伸び伸び育てたいという親御さんにとって軽井沢のような環境は魅力的だと思います。
数年前の統計ですが、小学校も移住組の増加で1クラスが増えるくらいでしたから、お子さんが小さいうちに移住される方は想像以上に多いと思います。

だからと言って、移住というのは大きな決断ですよね。
そういう意味でも、二段階方式というのは、なるほどという感じがします。
先ほどの方は二段階方式で考えていたのに、いきなり移住されてしまいましたが(汗)

まずは小さな週末住宅を建てて、数年後に移住された方も実際にいらっしゃいます。北欧を旅行して、ああいう感じが好きになり、その雰囲気に近いということで軽井沢を選んでいます。この小さな週末住宅も私が手がけさせていただきましたが、お子さんが小学生になり、移住されたことをきっかけに、現在増築の計画を進めています。自営のかたで、比較的動きやすい職業でしたが、大きな決断だったと思います。でも、このタイミングを逃すと、お子さんも成長して、難しくなりますので、ぎりぎりの選択だったのかもしれません。

「定年後は移住して」みたいな・・よくあるイメージが少し変わってきました。

そうですね。私のところにいらっしゃる方は、年配の移住組は意外と少なくて、別荘として、楽しんでいる方が多いですね・・そうそう、年配のかたもいらっしゃいました。
まずは、娘さんご家族が軽井沢に移住されたのです。お父さん(娘さんの旦那さん)が転職先を決めて、半年くらい単身赴任で様子をみてから、家族を呼び寄せて。そこからさらに、1年くらい暮らしてみて、よい土地がみつかったということで、私のところへ相談に来てくれました。
私の軽井沢第一号です!
当時小学生だったお子さんももう高校生と大学生で、二人とも軽井沢にはいません。あっという間ですね・・その意味でも、小さいうちに移住するのは、よい選択だと感じています。お子さんがいることで、自分たちもコミュニティに馴染みやすいですし。
その後、ご両親も娘さんご家族の近くに築30年くらいの古家を購入して・・リフォームさせていただいたのですが、最初は別荘としてお使いだったのですが、よほど軽井沢での生活が気に入ったのか、1年後には東京のご自宅を引き払って、完全に移住されたんですよね。娘さんご夫婦がいたことも大きいとは思いますが、お孫さんともよい時間が過ごせたのではないでしょうか。

ご両親まで・・いろいろなかたがいらっしゃいますね。
それだけ魅力ある暮らしなのでしょうね。
熱海のかたは、いかがですか?

ご夫婦二人で、東京から真鶴へ引越しされて。真鶴での暮らしがとてもよかったのでしょうね。そこでの出会いで、現在でも畑仕事を楽しんだり、みかん畑で収穫したり、とても楽しんでいらっしゃいます。
当初は真鶴で探していたのですが、なかなかよい土地に出会えず、少し足を伸ばして、熱海へと。東京では高層マンションだったこともあって、眺望がよくて、視界の抜けがよいところをと土地探しを続け、現在の場所に出会いました。土地選びからお付き合いしましたが、この場所はとてもよい出会いだったと思います。
買わなかったから、私が買おうと思ってましたから(笑)
真鶴での経験で、ご主人の通勤のリズムもつかめたのも大きいと思います。

うらやましいですね。それにしても、田舎暮らしというより、
もう少し洗練された「リゾートに暮らす」という印象が持ちますね。

建築家で家を建てる方々ですから!
やっていることは、薪割したり、畑をやったり、田舎暮らしという側面も普通にあると思いますが、確かに田舎暮らしというよりは、リゾートに暮らす!みたいな雰囲気の方のほうが強いかもしれませんね。

家の設計にあたって、一般的な住宅とはご要望も違いますか?

私にご依頼いただく方の多くは、「一般的な住宅ばかり手がけている人でなく、別荘をやっている人に設計してもらいたい」とお越しになります。
一般的には逆に考えられているようなイメージも私自身ももっていましたが、こういう環境のところですから、住宅の視点に留まらないものを求められるのだと思います。
当然と言えば、当然ですよね。
まさに「リゾートに暮らす」です!

移住する方なら、なおのこと。
そうは言っても、住宅ですから、「リゾートに暮らす」という部分と
「家としての機能」的なところで、ご要望が矛盾したりしないものですか?

ほとんどないと思います。
確かに、軽井沢のような寒冷地で、大きなガラス面をとるのも、性能的にはどうなんだろう・・みたいなもあるかもしれませんが、ここは「リゾートに暮らす」が勝ってしまいますね。
矛盾と言えば、軽井沢に移住するというのに、寒がりな方がほとんどで、えっ~と思いますけど、氷点下15℃ですからね・・寒がりでなくても、家のなかは暖かくなくてはいけません。
あとは・・奥さまの「虫がやだ」みたいな(笑)

冗談はさておき、家の性能面は非常に大切です。パッシブのような考え方をできるだけ取り入れて、断熱や気密、窓面の熱損失などをよく考えながら、暖房設備による環境負荷も抑えたいと思っています。
こうした性能面に加えて、豊かな自然環境を取り込んだ居心地のよさ、視覚的にも美しいデザインとすることが私たち建築家の使命だと思っています。

建築家選びについてお聞きする前にもう一度土地選びについて
おさらいしておきたいと思います。
海とか、山とか、いろいろありますけど、
皆さんどういう感じで選んでいるのでしょうか?

いろいろご縁もあるのでしょうけど、取り立てて、理由がある印象はありません・・シンプルに好き好きだと思いますね・・
地の利もあるかもしれません。特に移住はしても、東京まで通っている方は駅までのアクセスなんかも、土地を決めるときのポイントにはなっていると思いますが、これは海とか、山とか、大きなところとはちょっとと違いますよね。

その場所が「好き」ということが大前提ですよね。
それと移住される方の多くは、そこでの暮らしがイメージできる
何かしらの経験をお持ちのかたなんだなぁという印象をあらためて持ちました。
それにしても、知らない土地での生活にとまどいはないのでしょうか・・

皆さんのお話を聞くと、かなり楽しんでいるようです。もちろんそうでなければ、続きませんけど。
でも、特にご縁があったとかではなく、選択としては一から始めているかたが多いことは私も驚きでした。その場所が「好き」であることは当たり前として、小さいお子さんをお持ちの方が多いのも、コミュニティに馴染んでいくきっかけになっていると思います。
やっぱり気持ちのいい場所で、居心地のよい家があれば、楽しく暮らせるのではないでしょうか!

建築家を選ぶとき、地元のかたがよいような気もしますが、
鈴木さんに依頼される方は、何をポイントにされているのでしょうか?

経験でしょうか・・軽井沢のような湿気も多く、冬は極寒となると、こういう過酷な気象条件を知っていることは、大切ですよね。
それとよく言われるのが、住宅だけでなく、別荘もたくさん手がけていることも決め手のようです。このバランスなのでしょうね。
せっかく豊かな自然環境のなかで家をつくるのに、ただ機能的な住宅をつくってもつまらないですし、楽しみというか、居心地のよさというか、遊びみたいなところもほしいというのが皆さんの共通のご要望ですので、こういう住宅としての機能と別荘のようなラグジュアリーな空間づくりのバランスは皆さんが求めるところです。

なるほど。せっかくこういう場所に建てるのですから、
ただ機能を満たすだけの住宅ではつまらないですし、
かと言って、別荘のように楽しめればよいというものでもない・・
このバランスは確かに重要ですね。

軽井沢の冬はほんとにつらい(笑)
家のなかは暖かく過ごしたいですし、光熱費だって節約したい。
このあたりはたくさん経験させていただくなかで、いろいろ教えていただいて、私自身の設計もずいぶん進化してきました。

具体的にはどのあたりが変わってきましたか?

パッシブに近い考え方でしょうか。高断熱・高気密と設備のバランス・・さらにはコストとのバランスもありますが、ある程度の仕様にしておくことは極寒の冬を乗り切るには重要です。

ここでもバランスですね。

このバランスをとるといのが、意外に難しいんです。つきつめるのも難しいですが、つきつめるほうはコストをしっかりかけてやれば、たいていのことはできますが、コストとそこでの暮らしと、最善と思われるバランスを探していきます。
このあたりは軽井沢というエリアでの経験がほかの地域でも生きていると思います。気をつけなければいけないことって似ていますし。コストとのバランスを見通しつつ、地元の工務店さんの話もポイントを押さえて聞くことも大切ですね。

建築家選びのポイントが経験というと、経験のなかかたにはチャンスがありませんが・・
鈴木さんも最初はなかったわけですよね?それ以外ではいかがですか?

あとは、キャラクター???
軽井沢で最初にご依頼いただいた方は、「一緒に飲んだら楽しそう」みたいなことで(笑)
「話しやすい」というのはポイントだと思います。自分の家を建てるのに、言いたいことも言えなくては、そう多くない家づくりの楽しい時間がつまらないものになってしまいますよね。

コミュニケーションですねぇ!

家づくりもエンターテイメント?ご自身で楽しんで、私も楽しく、楽しんでいただけるように心がけています!

» HOUSE

PAGE TOP