軽井沢・熱海の別荘建築といえばアトリエ137

建築家インタビュー 01 セカンドハウスのある暮らし

場所が決まって、敷地が決まったら、
次はどんな家にしようかということですが、それには設計者、建築家の存在が不可欠ですね。
そのあたりをお聞かせください。

暖かいところでは、あまり気にすることも少ないですが~海に近いエリアでは塩害がありますが、寒冷地はやはり経験のある方がよいですね。
それから工務店さんは地元でという方。たいていの方は当然そう言うと思います。
地元の方でないと分からないこともありますし。寒冷地の経験者であれば、地元の工務店さんとの付き合いも当然あるわけですから、
その経験の中で教えていただいたこともあるはずです。あとは、その方が手がけたものを見て、いいなという方を見つけたら、
実際に会ってお話をして、相性がよいなと感じたら、それでOKではないでしょうか。他愛もないと思うようなことでも、疑問点などをぶつけてみてはいかがでしょうか。
他愛もない質問ほど、その答え方で、いろいろ分かると思います。

建築家によって、いろいろな設計の考え方があると思いますが、
鈴木さん自身の考えをお聞かせください。

不特定多数の人が利用する施設と違って、家づくりにおいては、まずは何と言っても、建て主の方ですよね。
セカンドハウスでも同様です。建て主の方自身がどういう暮らしをしたいかが大切です。
それによって、空間のつくり方が変わってきます。見た目の部分もそうですね。特に色。落ち着いたダークな感じとか、明るいライトな感じとか、好みによって仕上材のトーンは違ってきます。
建築家として思うことは、建物の外観、これは自分のものではないということです。
周辺の環境に合わせてつくるもので、風景に馴染まなければなりません。だからと言って、悪いものに合わせるという意味ではありません(笑)。
セカンドハウスは自然に近いところでしょうから、やっぱり自然に溶け込むものにしたいですね。私自身は落ち着いた色の板張りにすることが多いですが、
敷地の場所やオリエンテーションの具合、カタチによって、同じ茶系でも黒寄りにしたり、茶寄りにしたり、微妙に色を変えています。
もちろん板張りだけが、ということはありませんし、敷地の環境によっていろいろ考えられると思いますが、やはり奇抜なものでないけど、ちょっと違うぞというようなものにしたい、というのが根底にありますね。

なるほど!
外観は建て主の方のものでもないし、ましてや建築家のものでもないということですね。
時々どうして?というような建物もありますものね。
エゴのかたまり・・・みたいな。室内については、いかがですか?

室内に関しては、先ほどちらっと申し上げた色の部分が大きいですね。
落ち着いたダーク系がいいといか、明るいライト系がいいとか、そのあたりのお好みによってという感じで、建て主の方の好みから全体のイメージをつくり上げていきますが、
壁は白系を中心におすすめしています。これは豊かな自然を眺めるときに邪魔しないものをと考えているからです。そこに映る影も取り込んでいきたいですね。
部分的には板張りにすることもありますけど。これは一般の住宅でも同じで、絵を飾ったり、家具だったりと、インテリアの邪魔にならないようにということで、白系をおすすめしています。
それから床がダーク系だからといって、ダーク系ですべて統一したりということでなく、ダーク系の床にライト系の家具を合わせたり、その逆でライト系の床にダーク系など、そのときどきでインテリアもデザインしていきます。

それ以外では何か、気をつけていることはありますか?

とにかく居心地のよい、気持ちのよい空間をつくること。これに尽きます。そのために、できるだけ木や珪藻土などの自然素材をつかいたいとは思っています。
ただ、このあたりはコストも絡みますから、同じ工事費でも規模が大きければ予算は厳しくなりますし、建物規模とのバランスによってしまいます。
あとは先ほどの外観の話と絡みますが、造形的には矩形による建築デザイン~空間を構築するというと大げさですが、整形の建物をつくることを心がけています。外観は風景に馴染むような云々と申し上げましたが、やはり人間ですから、人間らしく、人間がつくったものとしての主張もありたいという建築家のエゴ(笑)もあって、
自然界にはないカタチ~矩形のデザインによって、風景に馴染むような表現をできないかということを考えています。
矩形で展開する中で何ができるか、どのくらい豊かな空間表現ができるかというのは、私自身の建築家としてのテーマでもあります。
何より矩形の空間は使い勝手もよいですし、無駄なコストもかかりませんから、これで居心地のよい豊かな空間ができれば、建て主の方にとって何よりと考えるからにほかなりません。

そこでも建て主の方につながっていくのですね。
最後に究極のセカンドハウスって、何でしょうか?

これは難しい・・
当然のことですが、建物は建てたときが終わりではありません。始まりです。
特に厳しい自然の中に建つセカンドハウスでは、それが顕著です。
時が経って、ただの古いだけのものになってしまうのはなく、ますます風景に馴染んでいく味わいのある建物になれるか・・・頭の中から離れることはありません。
時が経つほどに、美しく~もちろん手はかけなければいけませんが。
究極のセカンドハウス、ひと言でいうと、「枯れる建築」そんなところでしょうか。

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